プロジェクト概要
東アフリカでの院内感染をなくすために。
SARAYAは、アルコール手指消毒剤の現地生産、医療従事者への教育、普及活動を進めています。
まず、ウガンダから。
プロジェクトを立ち上げた背景と目標
衛生環境の問題が原因で失われる命を守りたい。衛生製品メーカーとして創業時から変わらない想いで、SARAYAは、2010年から、アフリカ・ウガンダでのユニセフ手洗い促進活動への支援活動「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」をはじめました。 その活動を続ける中、SARAYAは、村での手洗いの普及活動だけでなく、劣悪な状態にある医療機関の衛生環境も改善したいと考えるようになりました。病院内での病気の感染を防げば、乳幼児死亡率や妊産婦死亡率をもっと下げることができるのです。
2011年には、現地法人SARAYA EAST AFRICAを設立。
アルコール手指消毒剤を現地生産し、医療従事者に普及させていくことを目指す、ソーシャルビジネスをスタートしました。
世界に視野を広げてみると、WHO(世界保健機関)は医療従事者の手指衛生を徹底し院内感染予防を目指す「Clean Care is Safer Care」キャンペーンを途上国、先進国問わず世界中の医療現場で推進しています。ウガンダの医療機関へのアルコール手指消毒剤普及は、この世界的な潮流とも合致するものです。
まず、ウガンダから。いずれは東アフリカ全域へ。「病院で手の消毒100%プロジェクト」は、現地の人々の雇用も生み出しながら、アフリカの社会課題を解決し、持続可能なビジネスとして広げていくことを目指します。
活動概要
アルコール手指消毒剤の現地生産
以下の目的のために、アルコール手指消毒剤をウガンダで現地生産します。
- 原料を極力地元で調達し、原料を生産する農家の収入向上に貢献。
- 生産、物流のためのスタッフを雇うことで雇用を創出。
- ウガンダの一般消費者にも購入しやすい価格を達成。
持続可能なかたちで地域に根付いて、医療セクターだけではなく、社会全体に広範な開発効果を及ぼすことができる事業(ソーシャルビジネス)を目指します。
医療従事者への教育、普及活動
衛生啓発、院内感染予防、手指消毒の講義を行う衛生インストラクターとなるスタッフを新たに雇用し、病院における院内感染についての知識と、アルコール消毒の重要性、正しい方法を伝えるトレーニングを実施します。 また、インストラクターを定期的にパイロット病院に派遣し、医療従事者のアルコール手指消毒剤の使用状況をモニタリングすることで受容性の調査を行い、より効果的に行動変容に繋げることができる啓発方法を模索していきます。
また、院内感染についてのシンポジウムやセミナー等を開催し、院内感染やアルコール消毒についての理解を促していきます。