最新レポート | 病院で手の消毒100%プロジェクト

report

最新レポート

こんにちは!インターンの山口です。

休暇を利用しキリマンジャロに登ってきたのでご紹介します。
選挙期間中はカンパラ市内が危険になるため1週間ほど会社がお休みになったので、その期間タンザニアのキリマンジャロに登ってきました。

キリマンジャロは標高5,895mでアフリカ大陸最高峰、世界一の高さを誇る独立峰です。タンザニアとケニアの国境付近に位置し、もともとはイギリス領(現在のケニア)でしたが、アフリカ大陸最高峰であることを知ったドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が国境線の変更をイギリスに要求し、ドイツ領(現在のタンザニア)になりました。

主要なルートとしてはマラングルートとマチャメルートがあります。マラングルートは最短の5日間で登ることができ、その分料金も安いですが、行きと帰りのルートが同じなのと高度順化できる時間が短いため高山病になりやすく、登頂率は50%と言われています。マチャメルートは6日かかり、料金も高いですが、行きと帰りのルートが違い、景色が美しいこと、そして高度順化しやすく登頂率は80%と言われています。僕は総合的に考えてマチャメルートを利用しました。値段は今のレートでチップ込みで13万円くらいでした。キリマンジャロに登るには必ずツアー会社を通さなくてはなりません。僕一人にガイド、シェフ、ポーターと6人付き、総7人の登山隊を組み登りました。

キリマンジャロは登山初心者でも登れる山ですが、決して簡単な山ではなくロンリープラネットにもTake your kili climb seriouslyと書いてあり、毎年死者が出ています。

今まで国内外色々な山に登ってきましたがダントツでキリマンジャロが一番大変でした。体感的には富士登山の20倍くらい辛いです。

富士山は五合目(2300m)から登ることができ(頂上は3776m)、基本的にアップダウンが激しくありません。

しかしキリマンジャロはスタートが1800mでアップダウンが激しく、頑張って崖みたいなところを500mほど登ったのに、またすぐ500m下り、また500m上るなど心が折れそうになる箇所がいくつかあります。また頂上の気温はマイナス20度にもなります。

特に辛かったのが頂上アタックの日です。4日目にアタックするのですが、4日間の疲労が溜まっている上に、2時間ほどの睡眠で深夜に登り始めます。とても寒い上に眠く、真っ暗で足元しか見えない登山が5時間ほど続きます。頂上にたどり着きご来光を見たのち、すぐに3600mほどのキャンプサイトまで下山します。2時間睡眠で10時間、高低差3400m近くも登山し続け疲労困憊でした。

また、天候も変わりやすく、暑くなったかと思えば雹が降ってきたり、晴れたかと思えば霧が出てきてマイナスになったりと体温調節も難しかったです。

しかし景色は素晴らしく、雪に覆われ美しくそびえるキリマンジャロと、眼下に見えるタンザニアとケニア。

そして頂上にたどり着いた時の達成感は何物にも代えがたいものでした。
タンザニアの物価は年々上がり続け、入山料も高くなっており、2020年には、頂上付近の雪が消えアフリカから全ての雪が消えてしまうと言われているので、もしキリマンジャロ登山に興味があれば早めに行くことをお勧めします!