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ウガンダ北部の難民居住区を訪問

先日南スーダン難民についてお話ししましたが、難民支援団体との打合せも兼ね、日本のNGOさんに案内してもらい、難民居住区を見て回ってきました。訪れたのは、首都カンパラから車で約10時間かかる北西部のユンベ県(Yumbe District)です。

ウガンダ政府は、ユニークな方針として難民定住政策を掲げており、長期的には彼らがウガンダで自立した生活を送れるようにしています。たどり着いた難民は、難民登録後に居住地区内に家と土地が提供されます。屋根や柱などの資材を受け取った後は、自分たちで家を建て、畑を耕し、生活を営むことができます。他国の難民キャンプにあるような就労や移動の制限はなく、ウガンダでの人生を切り開いていく自由と厳しさが与えられます。

このため、難民が一時的に滞在する「難民キャンプ(Refugee camp)」ではなく、全てが「居住地区(Refugee settlement)」と呼ばれています。

難民居住区の様子を写真と映像で、少しご紹介します。

<ヘルスセンターⅢ(Health Center)>
日本であえて近い施設を挙げるとすると、保健センターでしょうか。軽い外科処置のできる准医師と看護師が配置され、ここでは1日平均100人程度が訪れるそうですが、当日は食糧配給のタイミングと重なったこともあり、患者さんは見当たりませんでした。主な病気はマラリアと下痢とのことで、限られた予算のためか、アルコール手指消毒剤は置いてありませんでした。

<井戸>
ソーラーパネルを利用して地下水を引き上げる井戸です。現在初期対応として、給水車が定期的に巡回し、水タンクを補充して回っていますが、コストが高いため、並行して井戸の建設が行われています。

<住居>
UNHCRカバーで覆われているのが難民の住居です。元々その地域に住むウガンダ人も難民も同じエリアに共住しています。

今後、日本のNGOとのコラボで行う衛生改善プロジェクトの様子も、またお知らせしたいと思います。