ウガンダの小学校の衛生環境の紹介
初めまして!
現在SARAYA Manufacturing(U)Ltd.でインターンしている、竹内芙実香と申します。
今回、ウガンダの「公衆衛生分野の課題」について、実態を見て学びたいと思い、ウガンダの地方の村の小学校を計3校訪問させていただきました。
少し長くなりますが、その報告をぜひご覧いただけたら、と思います!
今回、青年海外協力隊の小学校教員の方にご協力いただき、授業の様子などを見学しつつも、トイレや手洗い場を中心に紹介していただいたり、学校の先生にインタビューなどを行わせていただきました。
3校ともそれぞれ特徴があり、1校目は、Luwero県にあるNdejje Junior schoolという一般的な公立小学校、2校目は、Katendeという場所の、St John Bosco Katende Primary Schoolという小学校ですが、学費も高くその地域で一番の名門校と言われるなど設備も教育もしっかりした学校、そして3校目は、Kakiriという地域の、St. Anne primary school Nadangiraという学校で、世界的なNGO団体、Save the Childrenの支援を受けている学校でした。
<手洗い場などの衛生環境>
そもそもウガンダでは、学校自体に水道が通っていないのが一般的で、1校目のNdejje小学校では、手洗い場のようなものはトイレの近くにはなく、子供たちはトイレの後に手を洗わずに教室に戻って行っていました。
3校目のKakiriの学校は、Save the Childrenの支援を受けているので、支給された雨水タンクがトイレの近くに設置されており、併設された幼稚園の子もそれを使って手を洗う習慣があるようでした。しかし、このような支援を受けられるのはそこまで多くないように思います。
多くの学校では手を洗う場所が十分でないために、手を洗う習慣をつけることもできず、子供の健康にも影響を与えていることは、安易に想像できました。
<学校全体の様子>
長期休暇が明けてすぐの時期だったため、全員が学校に戻ってきているわけではなかったようですが、
ウガンダの子供たちの元気いっぱいな授業の様子も、見学させていただきました!
普段から、兄弟の世話や、家の農業を手伝っていた、雨が降っていて通学路がひどい状況で来ることができない(1時間以上かけて歩いてくる子もいます)、などの理由で遅刻や欠席をする子も多いようです。
ほとんどの学校では出席などは取らず、人数を確認するのみなので理由を詳しく把握することは難しいようで、保健室やschool nurseのいる学校はほとんどないようでした。
(2校目に訪れたKatendeの学校のみがSchool nurseがいました。)
<理科が衛生教育などの教科!>
ウガンダでは理科の授業で、病気や保健衛生などについて勉強します。2校目のKatendeの学校では手洗い指導なども行っているようでしたが、多くの学校では各教科の教育カリキュラムの量が多く、手洗いなどの指導などを行う意識はほとんどないのが一般的なようでした。
ちなみにウガンダは学歴社会で、小学校でも毎年学年が上がるごとに進級試験があり、小学7年生(小学校は7年間)は中学校に上がるための卒業試験があります。
そのため、7年生の多くは寮生活で、朝6時から夜10時まで授業があるなど、テストのために必死に暗記などの勉強をしています。
このようにウガンダでは各教科の教育カリキュラムの量が多く、日本の小学校のような総合的な人間力をつけるような教育がなく、手洗いなどの指導などを行う時間も意識もないようでした。
今回の3校の訪問を通して、一般的な小学校の授業の様子から、衛生に関する学校内の設備、教育など、多くのことを学ぶと供に、衛生における課題のみならず、ウガンダの学校が抱える多くの問題に気づくことができました。
それと同時にウガンダの子供達の、想像以上の元気さや人懐っこさにとてもパワーをもらい、改めて彼らの将来のためにも適切な衛生環境が与えられたら、、、と強く思いました。
そして、今回の訪問は、2010年にサラヤがウガンダで最初に取り組んだ、「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」の大きな価値を自分の目や耳で感じることができた貴重な経験にもなりました。
今後も今回改めて学んだ「衛生環境の改善の重要性」を胸に深く刻んで、インターンに取り組んで参りたいと思います!
改めて、ご協力くださった青年海外協力隊の方々、本当にありがとうございました。